町啓介さんは3回目の参加、鈴木友唯さんは今年初参加。子どもと一緒に楽しめるイベントを企画中のお二人にお話を伺いました。
町さん:夫婦ともに田園調布生まれで、僕が幼少期所属していた地元のサッカー部に僕の子どもも所属していて、地元愛は結構強いんです。会社勤めを10年ほどしましたが、やりたいことができず悶々としてました。そのモヤモヤの原因が教育制度の問題だと気付き、会社を辞め幼児教育を始めたのが今から6年前です。地元でやりたかったので、田園調布や奥沢周辺で場所を探し、九品仏に良い物件が見つかったので保育園を作りました。35歳の時です。
鈴木さん:ドローイングアンドマニュアルは武蔵野美術大学時代の教授の会社で、卒業後そのまま入社し今年で4年目です。Eテレの子ども番組などの映像制作や広告デザインの仕事を主にしています。もともと子どもが好きで、大学時代は子ども100人と学生20人でやるワークショップを月一開催するサークルに所属していました。卒業後も子どもと一緒にものづくりをする活動を続けていて、ある時少し規模の大きなワークショップの講師として声かけいただき仲間6人くらいで久しぶりに集まり協働で教室をやりました。それがすごく楽しくて。たまたま会社のスタジオを改装してイベントスペースとしてオープンした時期と重なり、4月からそこで始めたのが「こども図工教室 YAKKE(ヤッケ)」です。
町さん:イタリアの田舎に幼児教育を通じて将来的に街を良くしようという「レッジョ・エミリア教育アプローチ」というのがあるのですが、子どもたちの自由な創造活動がメインで、作品が街中に展示されるんです。つまり街が一体となって幼児教育をするんですが、すごいなと思って、自分の園でも展開したいと思っていました。園を始めた5年前はアートフェスタの存在を知らず、その翌年から参加させてもらって今年で3回目です。
鈴木さん:弊社のイベントスペース、FACTORYでは展覧会やワークショップ、上映会を定期的に行なっています。まだ始まったばかりの取り組みで場所としての認知度も低く、まず地元の人に知ってもらいたいという気持ちから、九品仏商店会のご紹介で今回初めて参加させていただくことになりました。
町さん:ハッピーホライズンズでは「ドローン教室」と「保育園カフェ」のふたつの企画を。園では今年から週末に自分のできることでイベントを開催する取り組みを始めました。ドローンができるスタッフ、食育活動に力を入れているスタッフ、他にもいろいろ始まっていますがその一環です。やっぱり地域のためにできることをやりたいですし、地元の人たちに知ってもらいたい。実は、スタッフ達のモチベーション向上と維持の目的もあります。
鈴木さん:ドローイングアンドマニュアルでは山村さんの短編アニメーション上映会をFACTORYで、YAKKEの子どもワークショップと、そこで作ったものを子どもが販売できるブースを企画しています。YAKKEではいつもテーマに沿った自由な創作をしていますが、今回は自分たちでつくったものを自分たちで売るということにしたいと思っています。自分が楽しくつくったものを誰かが気に入って買ってくれるという経験は子どもの自信につながる気がします。オリジナルバンダナをつくれるシルクスクリーン教室も企画中です。
町さん:子どもの可能性というか、本来の姿、そういうのを見に来ませんか!絶対楽しいですからそれは。
鈴木さん:お子さんがものづくりや表現することが好きだったら親御さんが「そういう場所があるよ」って導いてあげてもらえると嬉しいです。楽しんでもらえる準備はばっちりです!
ありがとうございました!