今回はジョイフルボン パートⅡの塚原佳弘さんにお店の様子や仕事への想いを伺いました。
九品仏店の開店は1985年で、実は尾山台に1964年に開店した本店があります。だから九品仏のお店はジョイフルボン「パートⅡ」なんですよ。お店の名前は「BON(ボン)」がいいんじゃないと母からアドバイスをもらったのがきっかけです。後で自分で調べたらフランス語で「すばらしい」「素敵」とかいう意味でいいなっと思って。「ジョイフル」は随分前にお店の改装をしたときにデザイナーの方から前になにか付けませんかって提案してもらったときに付けました。この地域にお店を出そうと思ったのは、いよいよお店を開こうと思って不動産屋さんにいった時に進められたというのもあったのですが、その後にたまたま叔父に会って「ここはいい場所だぞ」って言われて、それじゃあここにしようって即決しました。不動産屋さんに心配されましたけど(笑)九品仏は穏やかで、暮らしやすくていいですよね。
高校3年生のときに両親が離婚し、弟妹もいたので、母の負担にならないようにと独立開業ができる仕事につきたいと考えていて…最初はフランス料理のシェフになって、おしゃれなお店を開こうと思っていました。そしたら理容師の専門学校の説明会に誘われて冷やかしのつもりで行ったのですが、気付いたら入学願書を出してたんですよね(笑)説明をして下さった方のお話しが胸に刺さった事をよく覚えていて、ここに学びにくる人はみんな独立を目指しているんだって思うと、自分もやってやろうってね。これだって思うとすぐに決めてしまうところがありますね(笑)
求人・採用がとにかく大変でしたね。昔は16人くらいでお店をやっていたのですが、採用のために理容師の専門学校にプレゼンに行っていました。印象に残るようにって、スティーブ・ジョブズのまねをしてみんなスーツを着てプレゼンしているところをTシャツとジーパンみたいなラフな格好でいったり、当時の美容業界では珍しい週休二日制を取り入れたりしていました。進んでるでしょ(笑)
沢山人を雇っていた時は、閉店した後もカットの練習や接客指導があったりと忙しかったですね。従業員は週休二日だったけど、僕は休みが取れるのが珍しいくらいでした(笑)
今は弟と僕だけで、九品仏店と尾山台本店でそれぞれがんばっています。弟は元々アパレル業界で働いていたんですが、僕が技術を全部教えるからってこちらに引き入れました(笑)兄弟でやると上手くいかないってよく聞きますけど、お互いに譲り合って仲よく続けてやって来てますね。僕の方が譲られてることが多いかもしれないですけど(笑)
お客様に、お店に来てもらったときよりも帰る時に爽やかな、いい気分になって帰ってもらえたらいいなって思って仕事をしています。
僕の腕を信じて来てくださっているからには、その期待やこだわりには報いたいなという気持ちがありますね。
お客様は近所にお住まいの方が多いですが、わざわざ遠方から来て下さっている方もいますね。ご自分のスタイルをしっかりと持っていらっしゃる方が多いように感じます。
趣味は散歩ですね。ゆっくり歩きながら建物や街並みの変化を見るのが好きなんですよ。若いときから散歩が好きだったんですが、言うとからかわれることが多かったのであまり言わないようにしていました。最近は年をとってきたから足腰を鍛えるためにって言ってます(笑)
あとは、家具には少し凝っていますね。お気に入りの机や座り心地のよい椅子に座っているときが幸せです。実は店内の内装や家具にもしっかりこだわっています。
毛利豆腐店さんがいいですね。お客様にもおすすめしていて、髪の毛を切った後に毛利さんの豆腐を買いに行くってお客様も多いですよ。手作りのお豆腐はもちろんですけど、とくに年末にだけ出る特別ながんもどき、あれを食べると暮れを感じます。
電話番号 03-3705-8911
営業時間 10:00 - 19:30(平日)、 9:00 - 19:00 (日・祝)
定休日 月曜日・第3火曜日